めずらしくマジメなタイトルですが……
11月の中旬、南インドはタミルナドゥ州から来日していた
シスター・チャンドラとシャクティ舞踊団の
ワークショップ&講演会に参加しました。
シャクティ舞踊団のダンサーは、
ダリット(不可触民)という
カースト外(最下層の階級?)の少女たち。
その人格とは関係なく、
ダリットというだけで差別を受け、
さらに「女性」ということで差別を受けている。
生まれて、女の子とわかった瞬間に
「ダウリー(結婚のときの持参金)が用意できないから」
と殺されることもあり、
成長したとしても、
男の子のように教育を受けられなかったり
男性に比べて劣悪な労働条件で働かされたり。
読み書きや裁縫など、
経済的自立のための技術や
人間の権利や尊厳についての意識、
そして民俗芸能(ダンス)を
教えているのが、
カソリックの修道女
シスター・チャンドラ。
彼女の活動が日本社会貢献支援財団から
表彰されることになり
来日公演や講演会が開催されたのです。
このシスター・チャンドラと
シャクティ舞踊団の少女たちと
彼女たちをサポートする民俗楽器の演奏家たちの
今回の来日がなかったら
私は「ダリット」の存在を知ることはなかったでしょう。
南インドの映画音楽でよく聴く
ブォンブォンという動物の鳴き声のような音を出す楽器
「ウルミ」(写真左上)を初めて見たのですが
彼女たちのエピソードを聞いたあとでは
映画音楽の景気のいい、陽気な印象は消え、
とても切ない音に聴こえました。
でも、踊っているときの彼女たちは
鮮やかな衣装に負けないくらい美しく
とても堂々としていたし、
ワークショップの雑談タイムや
駅までの帰り道にはしゃぎながら歩く様子は
日本の中高生と変わらない
本当にふつうの女の子たちでした。
「人はなぜ踊るのか」
私はただ楽しいから、好きだから踊っているけれど。
彼女たちは踊ることで戦い、生きるために踊っている。
うまく言えませんが、
踊りで伝わる、伝えられるものの深さとパワーに
ただただ圧倒されました。
シャクティ舞踊団の成り立ちや、
シスター・チャンドラの功績、
民俗楽器のことなど、
詳しくは以下のサイトを見てくださいね。
◆シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち
◆シスターチャンドラの講演会と舞踊
―インドのダリット女性の自由と解放を求めてー
彼女たちが演奏している「タップ」という太鼓は、
本来はダリットの男性が
上位カーストの葬儀の前触れ太鼓として演奏するもので
ダリット自身の葬儀で叩くことは許されておらず、
女性が、自分たちのために、ステージで
この太鼓を叩くとうことは
過去の因習を二重にも三重にも打ち破るという
意味があるのだそう。
タップの実演。
バラさんの振り付けにも
こんな動きがあるので
初めて見るのに
懐かしい感じ(笑)。
タップの写真を見ていると、
なぜだか「しいたけ」が食べたくなります……
スミマセン、最後にくだらないこと言って(汗)。
そうそう、ワークショップは
バラ組メンバル・むんむんさんの企画でした。
むんむんさんのサイトにワークショップの動画や、
シャクティ舞踊団の来日時のエピソードが
たくさん載っていますので、ぜひぜひ見てくださいね〜。




早く彼女たちが自立できますように。
でも、恐らくチャンドラ氏に出会えない人たちもたくさんいるのでしょうね。
ところで、なぜしいたけ?
カーストの違う女の子にラブレターを書いた少年が
女の子のカースト側の集団から
リンチのごとく殺された……なんて事件が
つい最近ありましたよね。
テロといい、インドには暗い側面があるのも事実。
個人ではなんともしがたく
ただ「インドのよりよい未来」を願うばかりです。
タップ(太鼓)って、しいたけに似てません???
近くで見ると、色もそんな感じなんですよ。